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倉持麟太郎
2020.11.18 17:25

『フランスでは体温自動測定は違法』、金塚彩乃弁護士の最新論稿は、12月道場のコロナ後のリベラルのヒント?!

と題する最新論稿を朝日新聞言論サイト論座に寄稿されていて、面白かった。
とにかくまず自由がアプリオリに存在する。そして、それを保障するにも制限するにも徹底的に法と司法機能にこだわる。これだと法律家やっててもやりがいありそうだよね。
48時間以内に救済命令出すとか、やればできるんだよねたぶん。こういうのって訓練だし、あくまで保全的なものだから。
マスクを一日中つける義務はないとか、体温自動測定は違法とか、すべて法的根拠に基づいて制限されて、それをいちいち争って、裁判所が違法という。このダイナミズムがめんどくさいけど「法治」とか「法の支配」ですね。
この論稿にでてくる事例がなかなか雑多なものから古典的な人権についてのものまでで面白いです。
でも、どんなものでも優劣なく「自由」なんだ、という発想も書かれています。おもろ!
↓ 以下引用 ↓
さらに感染が拡大した場合、政府はまた、「自粛」という私たちの良識に頼ってコロナ禍を乗り切ろうとするだろう。ルールをできる限り尊重する日本人の姿勢は素晴らしいが、「自粛」はどこまでやればいいのかという線引きを曖昧にする。また、政府の責任も曖昧にする。
 世の中には常にリスクが存在するものだとすれば、私たち自身も、リスクマネジメントを常日頃から考えること、そして、平時から私たちがどのような自由を有していて、自粛名目であれその制約の限界はどこかということを考えておくことが、危機的な状況にあって自らの自由の制約を最小限に抑えるためのカギになるはずである。
倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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